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【カジュアル対談】子育てをしながら管理職として活躍する女性社員たちが語る、ママ管理職の「本音」「働き方」「キャリア」とは

様々なバックグラウンドを持つ社員が集まっているエイチーム。同じ境遇の社員同士がニックネームを用いてカジュアルに対談しつつ、その本音に迫る本企画。

シリーズの第一弾は、子育てをしながら管理職として活躍する3名の女性社員に「働くママ管理職の本音」を語り合う座談会を開催しました。エイチームで一人目の育児休業取得者となったなっこさん、子会社の代表取締役社長を務めたことがあるつねみんさん、女性の悩みに寄り添う「ラルーン」でマネージャーを務めるにしむさん。彼女たちの考える仕事や家庭への価値観は三者三様です。対談でリアルな本音を聞きながら、女性管理職比率が約3割を誇るエイチームの女性活躍や多様な働き方について考えます。


なっこさん
エイチームエンターテインメント
カスタマービジネス部 カスタマーケアグループ マネージャー

2006年入社。エンターテインメント事業でのCS等を担当。2008年に長女を出産。社内で一人目の育児休暇取得者となる。2011年には次女を出産。2020年、お客さまの問い合わせ対応や品質保証などを行うカスタマーケアグループのマネージャーに就任する。現在はグループのマネジメントを行いながら、高校生と小学生の母としても奮闘中。

つねみんさん
エイチームライフデザイン CX推進室 室長

2010年入社。入社後はエンジニアとしてブライダル事業の開発等を担当する。2019年と2021年に出産を経験。2021年、産休・育休を経て当時のグループ会社のエイチームブライズ代表取締役社長に就任。現在は、エイチームライフデザインのCX推進室室長として全社的なCX向上の推進をメインに担当している。

にしむさん
エイチームウェルネス 
ラルーン事業部 企画マーケティンググループ マネージャー

2018年入社。以来、『ラルーン』を担当。入社3ヵ月でアシスタントマネージャー、1年でマネージャーに昇格。数々のプロジェクトで責任者を務める等、幅広い業務を通して『ラルーン』の成長に貢献する。2021年7月に第一子を出産後、2022年9月に育休から復帰。現在は企画マーケティンググループのマネージャーを務める。

※本対談は、子育てというプライベートに焦点を当てた内容のため、ニックネームを用いてカジュアルに行いました。その雰囲気をお伝えすべく、本記事内の呼称はニックネームで統一しています。

出産を経ての働き方、ママ管理職ならではの葛藤や工夫

- 皆さんはエイチーム入社後に出産を経験されています。出産前と出産後で働き方に変化はありましたか?

なっこ:
最初の出産は2008年でしたが、当時は子どもを育てながら働くイメージを持っていませんでした。育児は楽しかったです。でも、仕事がしたいのに思うように働けない状況にもどかしさを感じていました。気合いを入れて復帰したものの、子どもがよく熱を出していたため、当時は会社を休んで子どもを見る選択肢しかありませんでした。自分は元気なのに休まないといけない、頑張りたいのに頑張れない。そんな状況が辛かったです。
 
自分の中に葛藤があったからなのか、子どもに無理をさせてしまうこともありました。子どもに熱があっても朝に下がっていたときは出社を優先する時期があったんです。結局は保育園から連絡があって迎えに行くことにはなるんですが・・・そんなことを続けていたら、子どもを入院させることになってしまいました。その時は本当に反省しましたし、無理をさせたことを今でも後悔しています。
 
復帰直後に感じていた葛藤は辛かったんですが、私が急に休むときでも上司や同僚が「大丈夫だよ」と気遣ってくれました。どうしても休めないときは親も協力してくれましたし、周りの人たちのサポートがあったので頑張れたんだと思います。

つねみん:
私となっこさんとの働き方の大きな違いは在宅勤務ができるようになっていた点です。私が一人目を出産し復帰したのは新型コロナが流行し始めた2020年の4月でした。それ以前だと在宅勤務は全社的には導入されていなくて、子どもが熱を出したら会社を休む選択肢がメインだったと思います。私は在宅勤務ができたので、子どもが寝ている間に作業ができたり、裁量労働なので夜に子どもを寝かしつけた後にちょっと仕事ができたりしました。

にしむ:
私は夜型から朝型に変わったのが一番の変化かもしれません。今は8時~17時で働いています。出産前は残業してもうひと踏ん張りすることもありました。でも、今は子どもや保育園の都合などがあって、自分で勤務時間をコントロールできません。
 
時間に制約がある中でいかにパフォーマンスを発揮するか。そのことについては、まだ自分の中で正解がなくモヤモヤしています。もう少し時間があればもっとこうできる、でも今日はできない。もっと頑張りたいし、もっと会社に貢献したい。でも、かわいい我が子の成長の瞬間も見逃したくない。今はどっちも得たい状態。なっこさんやつねみんのように、まだ上手くスイッチができていないと思います。

- 皆さんは働くママでありながら管理職でもあります。キャリアと子育ての両立について悩まれたことはありましたか?

つねみん:
子育てと仕事のウエイトを何対何にするかという話がありますが、私は欲張りなので「100%:100%」で行こう!と決めたんです。実際、仕事も目いっぱい頑張っていますし、子育てもできていると思います。ウエイトについては「一般的にこうだから」ではなく「自分でこうしよう」と決めました

なっこ:
仕事と家庭どちらを優先するかと問われれば、私は家庭と答えます。「仕事を後回しにしている」ということではなく、自分なりの子育てができるということが、仕事を頑張る原動力にもなるという理由からです。ケースバイケースではありますが、いろいろと経験をした今だから言えることです。子育てを始めた頃は常に迷いや葛藤がありましたが、子どもを入院させてしまった件があってからは割り切れるようになりましたね。
 
私が管理職になったのはちょうど在宅勤務ができるようになったタイミングだったので、今は以前よりも仕事にウェイトを置けるようになりました。ただ、管理職としては、メンバーたちに「子育てを優先しなよ」と伝えています。休んだ時でもしっかりフォローができる体制にするよう心がけています。

つねみん:
「会社には自分の代わりはたくさんいるが、子どもにとって母親は自分しかいない」とよく言われますが、このことについて考えた末に、ある考えにたどり着きました。母親の役割はいくつかに要素分解ができると思うんです。例えば、「ごはんをつくってくれる人」「お風呂に入れてくれる人」「寝かしつけてくれる人」「悩みを聞いてくれる人」など。その中で自分にしかできないことや自分がやるべきこと・やりたいことって、意外と少ないように感じたんです。
 
確かに、母親は私しかいません。でも、「お風呂に入れる」は夫もできます。「悩みを聞いてくれる」は保育園の先生もできます。そう考えていくと私が母親としてやるべきことややりたいことは絞られると考えたんです。仕事でも同じで、CX推進室の室長を任されている中で、室長の仕事を細分化していくと私がやらなければいけないことも絞られてくる。絞っていけば、私が決めた「100%:100%」も実現できる。そんな考え方です。

- にしむさんは出産前も出産後もマネージャーですよね。立場は変わらない中で、出産後に生じた悩みはありますか?

にしむ:
私の生活が朝型になったため、私の都合でミーティングを早めの時間に変更してもらうこともあって、勝手に負い目を感じていました。でも、自分が負い目に感じている姿をメンバーには見せたくなくて。「子どもを育てながらマネージャーをやるのって大変そうだな」と思わせたくなかったんです。
 
マネージャーとして復帰し、「すべての女性に安心を」をビジョンに掲げて運営している『ラルーン』にずっと携わってきて、自分自身も女性である。メンバーもほとんどが女性なので、私が「働くママは楽しいんだ、ママだからといって我慢しなくていいんだ」と伝えていかなきゃいけないと義務や責任を感じていました。「大変そう」と思われないために、こっそり夜中に仕事をしたこともあります。「子育てをしながらマネージャーをやるって楽しいよ」と思ってもらえるように振る舞っていました。
 
でも、このスタンスを貫くのが辛いと感じることもありました。例えば、自分が業務量を増やせばもっとスピードアップしてサービスを改善できると思ったとき。そんなときはやりきれない気持ちになって「楽しいよ」と振る舞うことに時々違和感を持ちました。同性の友達やママ友に自分と同じような仕事・立場の人がほとんどいなくて、共感し合える存在が近くにいなかったことも辛かったですが、「自分を責めてもしょうがない」と取り巻く環境や状況を俯瞰してみて、今できることに全力を注ぐようにして、切り替えています。

なぜ、エイチームには女性管理職が多いのか?

- エイチームでは2017年に「ファミリーサポート制度」を導入し、育児・介護支援におけるサポート体制が整いました。働くママとして感じる制度のメリットは?

なっこ:
子どもの学校行事休暇」がとてもありがたいです。例えば上の子が小学校、下の子が保育園に通っていると、それぞれにイベントがあるので大変なんです。私は社歴が長い分有給休暇があるので何とかなりましたが、そうじゃない社員にとってこの行事休暇はありがたいと思いますね。

つねみん:
私も「子どもの学校行事休暇」は助かっていますし、「子どもの看護休暇」も活用しています。一番ありがたいのは在宅勤務ができること。国が定める制度には、子育てのために休むための制度が多いように感じます。今後もますます拡充されていくのではないでしょうか。一方で、働くための制度は少ない。エイチームの「ファミリーサポート制度」は病児保育利用などの臨時託児金銭補助のような働くための制度も充実しています。

にしむ:
私も二人がおっしゃったような制度をたくさん利用しています。今は在宅勤務がありますが、在宅勤務がなかった時代はどのように育児をしていたんだろうかと思うことがあります。私には在宅勤務なしで育児ができるイメージがないため、当時の先輩ママたちを改めて尊敬しています。

- なっこさんは在宅勤務がない時代から育児と仕事を両立していました。「ファミリーサポート制度」が導入される前に苦労したことはありますか?

なっこ:
その当時は時短勤務の社員が私しかいなくて、そのこと自体に引け目を感じていました。誰かに何かを言われたわけではなかったのですが、「もっと仕事しなきゃ、時間までにこれは終わらせなきゃ」と周りに気を遣いながら仕事をしていました。今は「帰宅予定の時間から逆算して仕事を調整して、予定の時間になったら帰ろう」と考えることができますが、当時は苦労していましたね。
 
でも、自分と同じような立場・境遇の人が増えてきて少しずつ楽になれたように思います。また、私もにしむと同じで「自分が辛そうに見えたら、これから育児と仕事を頑張ろうと思っているメンバーがかわいそうだな」と思って、無理をしている姿を見せないようにしていました。

無理をせずに、帰れるときはスパッと帰ろう、と。そのうち、特にきっかけがあったわけではないですが、少しずつ前向きな気持ちになることができました。子どもの都合での休みや保育園のお迎えは仕方ない。その中でしっかり仕事をしよう。そう考えられるようになっていきました。


- 日本は女性活躍の指数が低水準といわれているなか、エイチームは多くの女性が活躍しています。なぜ、エイチームでは多くの女性社員が活躍していると思いますか?

つねみん:
理由として二つ思い当たることがあります。一つは、社内に型にはまったロールモデルがないこと。会社として「こうありなさい」というものがありません。こうして話していても私たち三人の働き方は全然違います。母親はこうあるべき、管理職はこうでなければならないといったものがあると、自分がその基準と違った時に苦しくなると思います。エイチームは、社員一人ひとりの「自分はこうありたい」に比較的合わせてくれる会社です。
 
もう一つは、エイチームの経営層が「女性だから」「母だから」という考え方をよい意味で持っていないこと。私の例で言えば、一人目を妊娠したことを経営層に伝えた3ヵ月後に子会社の執行役員になりました。その後、育休から復帰した3ヵ月後には当時の子会社の社長になりました。普通なら「母親だから無理をさせてはいけない」と考えると思うんです。でもエイチームの経営層は会社においては私をひとりのビジネスパーソンとして扱ってくれる。その点も女性管理職が多いことにつながっていると思います。

にしむ:
エイチームは性別に関係なく平等な働き方ができる会社です。男性だから女性だからという観点はなく、よい意味でジェンダーへの意識がありません。一人ひとりの実力や成果、プロセス、考え方などを尊重し、それが適正に評価されているという実感もあります。
 
私は産休に入るとき「(育児をしながら)働けるか不安です」と上司に伝えたんです。上司は親身になって話に耳を傾けてくれて、これからの働き方について一緒に、ポジティブに考えてくれました。それまで不安だったんですが、上司のおかげで「頑張ろう」という気持ちになれました。そんな心強い、頼れる存在がいることも活躍できる要因だと思います。

なっこ:
つねみんの言う「ロールモデルがいない」はその通りだと思います。エイチームにはいろいろな人がいます。個性的な人が多いですし、私が所属するエンターテインメント事業は外国人スタッフも多い。その中に「育児をしている人」が一人いても、それもまた一つの個性として捉えられる感覚なんだと思います。いろんな個性、いろんな背景を持つ人がいるのが、会社として当たり前のような風土があります。一人ひとりの個性を尊重してもらえるところも、女性管理職が多い理由なのかもしれません。

育児をしながらキャリアアップするために

- 自分の人生とキャリアを大切にしながら生き生きと働きたいと考える女性も多いと思います。それを実現するためには、どのような考え方や行動が大切だと思いますか?

つねみん:
大切なのは、自分で決めること。育児をしているとお迎えの時間に制限があったり、保育園から電話があって退勤したり等、自分で制御できない外的な要因で動かなければならないことがあります。それに対して私は「これは自分の意思ではない、付き合わされている」と考えてしまうことがありました。でも、誰かのせいにすると、生き生きできなくて辛かったんです。
 
例えば「お迎えは夫ではなく私が行く」と自分で決める。そんな具合に、子どものためにやることでも「自分で決めたことだからやろう」と前向きになれました。生き生きと働くためには、納得感を持てることが大事。自分で決めれば納得できますが、決めることを放棄して他責にしてしまうと納得できないし、生き生きと働くことも難しくなってしまいます。

なっこ:
やはり無理し過ぎないことですね。子どもを入院させたことを今でも後悔していますが、後悔するくらいだったら休むべきでした。無理は禁物です。また「お互いさま」と考えることも大切だと思います。私はたくさん休ませてもらいましたが、そのような状況は誰にでも起こり得ることです。自分が休ませてもらった分、メンバーには気にすることなく「休んでね」と言えます。お互いに助け合える風土をつくっていきたいと考えています。

にしむ:
時間に制約がある中で、一つひとつの時間を大切にすること。それが大事だと思います。制約がある状況だからこそ、育児の時間も仕事の時間も、一つひとつに精一杯向き合って楽しむ。それができれば、仕事で成果が出たときは嬉しいし、子どもがニンジンを食べられるようになったら同じように嬉しい。それぞれの時間を全力で過ごすことで、キャリアを大切にしながら楽しく育児もできると思います。

これから管理職を目指す女性へ

- 管理職になりたいと考える女性は、男性に比べるとまだまだ少ないとも言われます。ママと管理職の両立はハードルが高いイメージがあり、そのために挑戦を断念する女性もいるでしょう。最後に、皆さんから、管理職を目指す女性へメッセージをお願いします。

にしむ:
ママ管理職の経験がまだ浅いので、今の段階では「全力でサポートします」としか言えません。もし自分の近くにママとしても管理職としても頑張りたいと考える女性がいたら、どんな悩みや相談でも聞きたい。それに、私もその人から力をもらいたいです。一緒に頑張っていきたいです。

なっこ:
私もにしむと一緒ですね。一緒に頑張りましょうという気持ちです。「私にもできたんだからあなたにもできるよ、一緒に頑張っていこう」と伝えたいですね。

つねみん:
あなたはどんなママになりたいの?どんな管理職になりたいの?」という部分を一緒に考えて実現する方法を見つけていきたいなと思います。まだまだ私も両立ができていると自信をもって言える状態ではないですし、この両立は本当に難しいものだと感じています。だからこそ、できたときには大きな成長や達成感が得られると思うので、ぜひ一緒に楽しみながら頑張っていきましょう。


座談会を通して、ママ管理職の皆さんは「キャリアか家庭か」と二項対立で考えるのではなく、ママでありながらも、自分らしいキャリアを実現させつつ、組織を率いる立場としてのポリシーや価値観を感じました。

また、「女性だから」「母だから」ではなく、一人のビジネスパーソンとして扱われること、一人ひとりの実力や成果を評価されること、個性が尊重され、様々な考え方や価値観を受容される企業風土がエイチームの多様性を支えている様子が伺えます。
 
引き続き、様々なバックグラウンドを持つ社員にスポットを当て、同じ境遇の社員同士が本音で語る機会を設けて、様々な考えや価値観に寄り添うエイチームの企業文化・風土をお伝えしてまいります。

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