【アルムナイ対談】やっぱりエイチームで働きたい!一度エイチームを離れた後、復職した社員が再発見したエイチームの魅力とは?
最近、注目を集めている「アルムナイ採用」。「アルムナイ」とは卒業生を意味する言葉で、人事制度においては「企業を離職・退職した人の集まり」のことを指します。一度離職した人が再び会社に戻ってくる「アルムナイ採用」は、採用・育成コストの削減や早期戦力化の実現などメリットも多く、積極的に導入する企業が増えています。
今回は、エイチームを退職後に戻ってきた「アルムナイ社員」の対談インタビューをお送りします。なぜエイチームを辞めたのか?なぜ戻ってきたのか?それらの理由の他、「アルムナイ社員」だからこそ再発見したエイチームの魅力などについて語り合っていただきます。
木全祐子さん エイチーム 管理部 総務・経理グループ マネージャー
後藤卓さん エイチームライフデザイン デザイン開発本部 エンジニア
私がエイチームを辞めた理由
-最初にエイチームに入社された時は、どのような仕事を担当していましたか?
後藤:
新卒でSIerに就職し、東海地区に拠点がある複数の企業でエンジニアとして経験を積んでいきました。ただ、いずれも受託開発で、何かを主体的にやりたいと思ってもお客さまの承認が必要な状況だったんです。もっと自由に技術を高めたい、エンジニアとしてさらに成長したいと思い、自社サービスを展開しているエイチームに入社しました。
エイチーム入社後は『引越し侍』の事業部でキャリアをスタート。サービスそのものの開発ではなく、サービスが安全に運営できるようにインフラを整備したり、正しく動いているかどうかモニタリングするためのシステムを構築したりなど、運営を支える開発業務に従事していました。
木全:
入社後1ヵ月はモバイルコンテンツの事業部でカスタマーサポートを担当しましたが、その後はデータ分析の仕事を主に担当していました。私が入社した2008年はモバイルコンテンツの市場が成熟し始めた頃で、従来のやり方で売上を伸ばすのが困難な時期に突入していました。
その対策として、データ分析をして改善を実施し、売上に結びつける取り組みを始めようという話になり、自ら「やりたい」と手を挙げたんです。1年ほど経営企画の仕事に就いたこともありましたが、データ分析のチームの運営、ゲームアプリの運営を統括する責任者など、約10年間モバイルコンテンツ事業に携わりました。
-お二人はエイチームを一度辞められています。何がきっかけだったのでしょうか?
木全:
モバイルゲームには早い時期から携わっていました。当時は単純なゲーム性のものが多く、その中でいかに楽しんでもらえるかを目指してゲーム制作を行っていました。その時は自分が得意とするデータ分析が、ゲーム制作に貢献できる状況だったんです。
その後、ゲームの技術がどんどん進化していき、モバイルゲームもコンシューマー向けのゲームと同等のレベルが求められるようになっていきました。私の前職は広告制作のディレクターで、もともとゲーム畑の人間ではなく、ゲームの進化に対応できるスキルや経験がありませんでした。「そのスキルをこれから身につけよう」という道もあったかもしれませんが、イチから新しい知識を身につけるよりも、今までの経験を活かして違うスキルを伸ばし、かつ、違う事業にも携わってみたいと考えるようになったんです。
そのような考えを持つようになって世の中を見渡した時、MaaSに興味を持ちました。関連した求人もいくつか目にして、全く違うジャンルだけど挑戦してみたいと考えたんです。
後藤:
エイチームで経験を積み重ねていく中で、エンジニアとしてのキャリアの幅について考えるようになりました。インフラエンジニアは会社や事業の規模に比例して、扱うものの規模も変わってきます。もっと大きな会社や規模に身を置いて、大きなものを扱ってみたいという意欲が湧いてきました。
エイチームでもグループの組織再編の時期でそこに可能性を感じたものの、思い切って外へ出てみるタイミングかもしれないとも思ったんです。私も木全さんと同じで、新しい挑戦がしたいと考えたことがきっかけでした。
退職して気づいたエイチームの魅力
-新たな環境で挑戦した中で、再度エイチームに戻ろうと思った理由と経緯を教えてください。
後藤:
大きな規模を求めて大手IT企業に転職しました。でも、自分が伸ばしていきたい技術領域と会社から求められるものとの間にギャップがあったんです。中途で入社している以上はしっかりパフォーマンスを発揮したかったのですが、それができずにもどかしく思っていました。
退職後もエイチームのメンバーとはSNS等でつながりがあって、彼らに悩みを吐露していたら「戻ってきたら?」と声をかけてもらったんです。それを聞いた時は「なるほど、戻る道もあるのか!」と前のめりになりましたが・・・どうやって戻っていいのかわからず、カムバックの制度も整っていませんでした。そこで、以前お世話になったエイチームの方に相談をしたところ、話す機会を作ってもらったんです。
木全:
エイチームを退社後は、大手自動車部品メーカーに入社をしました。とても良い会社でしたが、だんだんと、大手は自分に合わないと感じていきました。私は自分で課題を見つけて、自分で解決していきたいタイプ。そのスタンスで仕事をするには、やっぱりベンチャーだと思って、MaaSを扱っているスタートアップに転職しました。
そこも魅力的な会社でしたが、仕事をしていく中で様々な悩みが生じたんです。「このままこの会社にいていいのかな・・・」と思い始めた頃、エイチームで上司だった方と食事をする機会がありました。自分のキャリアについて相談したら、ちょうど経理のマネージャーのポジションで人材を探しているという話になり「どう?」とお声がけいただいたんです。経理は未経験だったので不安がありましたが、専門的な知識というよりは組織運営の旗振り役を求められていることを知り、それなら貢献できることがあると感じてエイチームに戻ることを決めました。
-退職後も、エイチームの社員とのつながりはあったんですね。
後藤:
同じ趣味を持った人同士でつながっていたり、私のようにSNSでコミュニケーションを取っていたり。かつては、退職者同士でつながりを持てる機会もあったと聞いています。
木全:
私も当時の上司だけではなく、同じ事業部だったメンバーと食事をする機会がありました。退職をしてもエイチームの人たちとは良い関係性が続いていきました。
後藤:
エイチームは本当に人が良い。「これからも、頑張ってね」と退職する時も温かく送り出してくれました。その後、他社を経験したことで、エイチームの人の良さや人間関係の良さに改めて気づきました。
人間関係の良し悪しは働き手のストレスに大きく影響すると思うんです。エイチームは人が良いので働きやすいですし、自分のパフォーマンスを存分に発揮できるエイチームのエンジニアは一人で黙々と仕事に集中したいタイプはあまりいなくて、周りとコミュニケーションを取りながらチームで働くスタンスの人ばかりです。そのあたりも人間関係の良さにつながっていると思います。
木全:
人の良さについては私も同意見です。後藤さんの言うような働きやすさもありますが、前向きで成長意欲が高い人が多いので、同じ環境に身を置くことで自分自身も成長できる点もエイチームの魅力だと思います。
エイチームに復職して良かったこと
-復職するにあたって不安はありましたか?
後藤:
私は特に不安はありませんでした。
木全:
私は経験のない経理職で、しかもマネージャーというポジションでの復帰だったので不安はありました。でも、エイチームの人たちには中途入社だろうが、アルムナイだろうが、どんな人でも受け入れる姿勢があり、私もみんなが受け入れてくれたので不安はすぐに払拭できました。
-復職して良かったと思うことがあれば教えてください。
後藤:
やはり、働きやすさゆえのストレスのなさですね。仕事のストレスはプライベートにも影響すると思いますが、復職してから公私ともに充実しています。繰り返しますが、人の良さをつくづく感じています。コミュニケーションの取りやすさはもちろん、自分に業務が集中した時に周りが気遣ってくれたり、自分の意見が通りやすかったりする点も、改めてエイチームの良さだと実感しています。
また、チャレンジしたいと手を挙げれば挑戦しやすい環境もあります。チャレンジに対して「お手並み拝見」といった姿勢を取る会社もあると思いますが、エイチームではチャレンジを後押ししてくれますし、業務上関係ない人でも「一緒にやろう」と協力してくれます。
木全:
先ほどもお伝えしましたが、私は自分で課題を見つけて、それを解決することまでやりたいタイプです。言われたことだけをやるのは性に合いません。その点、エイチームは自分に合っています。それに、エイチームには自分と同じような仕事のスタンスの人ばかりで、そのあたりも他社との違いを感じています。
また、エイチームは、私のように経理職の経験がない人間を経理部門のマネージャーとして迎え入れる会社です。経験がないことでもチャレンジさせてもらえますし、自分が「こうしたい」という想いを伝えれば、進め方が間違っていなければどんどん挑戦ができます。エイチームに復職したことで、自分らしい仕事のスタンスで働くことができるようになりました。
他社を経験したからこそ言えるエイチームの課題と今後の期待
-他社を経験したことでエイチームに対する見方も変わったと思います。エイチームの課題、改善点だと感じることがあれば教えてください。
後藤:
会社の成長や規模の拡大に対して人材育成などの仕組みや制度が追いついていないように思います。例えば、技術職などの専門職に対するスキルアップの支援。‟Ateam People”にも「学び続ける」というフレーズがありますが、会社として社員の学びを後押しする仕組みや制度がもっとあってもいいような気がします。
エイチームは自ら学ぶ人が多いので特に制度がなくてもいいのかもしれませんが、とはいえ、資格取得などお金がかかることもあるので、制度が整うと、社員の学ぶ意欲もより高まると思います。
木全:
人事戦略についてしっかりと議論して、より固めていけるといいですね。どういう人材をどれだけ育てたいのかをより明確にし、これまでに実施してきたことの効果を改めて分析した上でやるべきことを整理できるといいと思います。また、管理部門にはまだアナログな部分も残っています。体制や仕組みが整っていないので、例えば労務の手続きなどで社員が迷ってしまうケースも見受けられます。そのあたりも改善点かもしれません。
-これからエイチームで挑戦したいことはありますか?
後藤:
私が所属するエイチームライフデザインでは、各事業の開発部門を組織横断的に支援するチームを立ち上げる準備を行っています。「持続的に支援する体制の構築」と「仕事を人に依存させないこと」の2点がチームの立ち上げの狙いです。このチームは、開発部門が抱える課題の解決をミッションとしています。私はこれまでのキャリアで組織の立ち上げを経験したことはありません。ずっと、技術一辺倒でやってきました。新たなスキルを身につける意味でも、この立ち上げをやり切りたいと思っています。
長年扱ってきたシステムは、年月を経た分、何らかの課題を抱えています。ある課題が原因でエンジニアが開発しづらくなる事態も起こります。それは会社の成長を阻害する要因になるとも言えます。一気に変えることは難しいですが、少しずつエンジニアが開発しやすい環境づくりができる組織をつくっていきたいです。
木全:
いま課題として挙げた人事戦略に携わりたいです。人事データの基盤を整えるなど、人事面から経営目標の達成を促進するような取り組みをしていきたいです。社員数が1000人規模になると、役員の人たちも社員全員のスキルまではわからないと思います。
今、在籍している社員はもちろん、これからエイチームに入社してくれる方々も活躍できる職場環境を整えていきたいと思っています。
今回のインタビューを通じて、アルムナイとして再入社したお二人から、外の世界を経験したから再発見できたエイチームの魅力は、「働く仲間」であるという共通項がありました。働く仲間のために、より良い会社にするために、お二人はエイチームでの新たな挑戦をスタートしています。