【内定者インタビュー】将来は「新しいエンターテインメント」を生み出すゲームプランナーになりたい。自分に向き合い、やり直した就活で掴んだ夢
就職活動をやり直す、という大きな決断をしてエイチームに入社予定のゲームプランナー職の内定者のA.O.さん。悩みながら成長した就職活動や、将来の夢についてお話ししてもらいました。
2024年卒 ゲームプランナー内定者 A.O.さん
愛知県出身。名古屋大学大学院 情報学研究科 修士課程修了。大学院では自然言語処理を専攻し、「麻雀の実況解説文の自動生成」を目標に研究を行う。エンジニアリングを学ぶ傍ら、アカペラサークルに6年間所属し、サークルライブの企画・演出等にも携わる。趣味は謎解き、美術館巡り。
「技術よりもアイデアを武器に仕事をしたい」と気づいた学生時代
腕時計への興味から、エンジニアリングを学ぶことに
大学では工学部 電気電子・情報工学科に進学し、入学時は腕時計への興味から電気電子工学への関心が強かったです。しかし、エンジニアリングを学ぶ中で、プログラミングをしている時間が楽しく、情報系の学問の方が自分に向いていると思ったので、3年次からは情報コースに進みました。
「誰も見たことがないものを作りたい」という気持ちで取り組んだ研究と生まれた葛藤
大学院生時代は、知能システム学の中でも自然言語処理を専攻し、「麻雀の実況解説文の自動生成」を目標に研究を行っていました。趣味で麻雀をする人たちが実況付きで遊べたり、拙いプレイを指摘してくれるような解説があれば面白いのではないかと思ったんです。
また、「誰も見たことがないものを作りたい」という気持ちもありました。ただ、研究を進める中で、論文を読んで新しい技術を身につける、というスタイルが自分のやりたいことと違うのではないか…という葛藤がありました。
「技術よりもアイデアを武器に仕事をしたい」と気が付いたサークル活動
課外活動ではアカペラサークルに6年間所属し、ライブのディレクションも担当していました。具体的には、ライブテーマや演出の絵コンテを作成したり、サークルメンバーと議論を重ねてみんなの意見を取りまとめるといったことを行っていました。
こうした活動を通して、アイデアをカタチにして、議論を重ねてブラッシュアップする過程の楽しさを感じたんです。研究と同時にサークル活動をする中で、「技術よりもアイデアを武器に仕事をしたい」という思いが強くなっていきました。
面白いものを作る側になりたいという自分の軸
「笑顔になってほしい」という気持ち
私の強みは、アイデア力や面白い人間性だと思っています。周囲からも「面白い人だ」と言われることが多いです。思い返せば、新しい遊びを考えて提案するということを幼いころからずっとやっていたので、面白いことに対する嗅覚が鋭いのではないかと思います。
どうして「面白いこと」が好きなのかを考えてみると、根本にあるのは「笑顔になってほしい」という気持ちがあるからなんですよね。「funny」な面白さと「interesting」な面白さを両立できるようにしたり、相手によって「面白い」はそれぞれ違うということを意識して人と接するようにしています。
アイデアで新しい価値を生み出す面白さを知った高校時代
「面白い」が好き、という自分の性格に関して思い起こされるエピソードとして、高校時代にSwatchというスイス生まれの時計ブランドの腕時計が大好きだったことがあげられます。学部選びのきっかけにもなった出来事でした。
なぜSwatchが大好きだったかと言うと、金属製の高級時計とは違い、Swatchはシリコン製のバンドを使用したシンプルなつくりであるにも関わらず、そこに個性的なデザインを施しているところがすごく面白いと思ったんです。昔からアートに興味があったこともあり、デザインで付加価値を付ける、という斬新な発想に心を奪われ、メロメロになっていました(笑)。アイデアで新しい価値を生み出すことに興味があるという部分は、ゲームプランナーを志したところに通じていると思いますね。
紙とペンで自作のゲームを作った子ども時代
私が、アイデアで新しい価値を生み出すことに魅力を感じているのは、幼いころの原体験の影響も大きいと思います。実は、ゲームプランナー職で内定をいただいているにも関わらず、ゲームの経験があまり無いんです。ゲーム禁止という家庭で育ったこともあり、子どものころはほとんどゲームに触れることができませんでした。周囲のみんながゲームで遊んでいる中、自分だけが遊べなかったので、ゲームへの憧れはとても強かったです。
ただ、私の場合はそこで諦めるのではなく、自作の遊びを考えるという発想の転換をしていました。昔から絵を描くことが好きだったのもあり、オリジナルのカードゲームを1000枚くらい作って友達に披露する…ということをしていました。紙とペンで作れるアナログなゲームを、とにかく思いつくままに創造していました。そういったことをするうちに、新しい遊びを考えること自体が楽しくなっていきました。オリジナリティのあるものに魅力を感じるようになったのだと思います。
その後は面白いものを見ると、「自分もこんなアイデアが閃きたかった!」「自分も作る立場になりたい!」と、嫉妬心のようなものを感じるようになっていました(笑)。面白いものに対する壁を作らず、「自分にもできるはずだ」と考える思考が、今の自分の軸になっていると思います。
徹底的に自分に向き合った就職活動
就職活動をやり直す決断
大学院2年生のとき、エンジニアリングの会社から複数の内定をいただいていました。就活自体は順調だったのですが、院での研究が進むうちに、次第に「今の研究のようなことを仕事としてずっと続けるのは、自分には合わない気がする…」という葛藤が生まれていきました。
当時内定をいただいていた会社は、どちらかと言うと黙々と個人で仕事を進めたり、論文を読んで技術をブラッシュアップし続けたり、という雰囲気でした。仕事においては、活発にコミュニケーションをとってチームでものづくりをすることや、「面白さ」を追求していきたいという気持ちがありました。会社の雰囲気と研究の中で感じた葛藤を踏まえ、もう一度自分に真剣に向き合って、就職活動をやり直すことに決めたんです。
もちろん、その決断に迷いや焦りはありました。内定をいただいた会社にとりあえず飛び込んでみるという選択肢もあったと思います。しかし、葛藤が生まれたということは納得していないことだと認識し、その状態で先に進むことはやめました。
今までは、その場その場で興味のあるものに飛びついてきた人生だったので、就職というタイミングで初めて自分に向き合うことの大切さに気付きました。当時の決断に後悔は全くありません。
苦戦した2回目の就活。エイチームは「プランナーとしての適性」を見てくれた
ただ、今まで勉強してきた内容とは全く違う分野であるゲームプランナーを目指すことは、かなり苦労もありました。ゲームプランナーは、一般的にはゲーム系の学科を卒業している方やコアなゲームファンの方が採用されやすいイメージがあり、他の志望者と比べると、そういったスキルはかなり不足していました。有名なゲーム会社にチャレンジして玉砕…ということも多々ありました。
エイチームでの選考は、ゲームの経験よりも「ゲームプランナーとしての適正」を見てくださったので、本当に救われました。面接は自然な会話で進んでいき、自分の今までの人生やパーソナリティについて話す機会も多くありました。その中で、自分のパーソナリティにゲームプランナーとしての素養があることをアピールし、その部分を評価していただけたように思います。
エイチームの社員の方からも、実際の仕事の様子やプランナー業務に対する考え方などを教えていただきました。ゲームの専門知識が不足していた私にとってはエイチームの選考の中で初めて知ることも多く、とても勉強になりました。エイチームの選考は、「選考」以上に、自分の人生を改めて振り返ったり、エンタメ業界について詳しいお話を聞ける貴重な機会になりました。
就活の中では、「自分はゲームプランナーができる人間だ」ということをしっかりアピールすることを意識していました。ゲームの経験や知識では他の志望者には勝てないと思ったので、自分のアイデア力や「面白いものが好き」という特性を前面に出すことで差別化を図りました。その結果、プランナーとしての適正を評価していただくことができたので、よかったなと思います。
エイチームへの決め手は、ゲームにとどまらない魅力
エイチームに入社を決めた理由は2つあります。1つ目は、エンターテインメントの幅が広いことです。私はエンターテインメントであればどんなジャンルでも挑戦してみたい、今は名前のついていないような事柄もエンターテインメントにしてみたい、という気持ちがあるので、ジャンルやデバイスの枠にとらわれないところに惹かれました。2つ目は、エンターテインメント以外の事業も展開しているところです。ライフスタイルサポート事業やEC事業とエンターテインメント事業のシナジーなど、ビジネスの可能性が広がりそうだと思い、「わくわく」を感じました。
入社までの心構えと、将来の夢
入社までの心構え
入社までの期間は、オリジナルのゲームを作ってリリースしてみたいと考えています。幸いデザインもプログラミングも少々は心得があるので、それを活かしてゲーム作りの工程を実際に体験することで、ゲーム特有のデザインの難しさや工夫すべき点を理解しておきたいです。ゲームを制作する過程で、自分の理想と現実がどの程度の距離があるのかを知りたいとも思っています。
また、就職を機に一人暮らしを始めるので、生活習慣を整えていきたいです。心身共に健康でなければ楽しいことは考えづらいので、まずは自分の身の回りをきちんとしよう、と考えています。
将来は新しいエンターテインメントを生み出したい
私は人生がもっとゲームのようになれば面白いと思っているので、家事や勉強など少し負担に感じるものをゲーム化して楽しくなる、ゲームを通して新しい体験を積み重ねられるなど、日常をゲーミフィケーションしていきたいです。将来は新しいエンターテインメントを生み出したいと考えています。
入社後大きな目標として、エンターテインメント事業の新規ゲーム企画コンテスト『A++(エイプラスプラス)』に積極的にチャレンジして自分が発案した新しいエンターテインメントをけん引していく存在になりたいです。そのために、入社後まずは風土や考え方を吸収しながら経験を積んで、3年後には自分にできることを正確に捉えて、貢献していきたいです。
就活生へのメッセージ
自分がエンタメ業界に適性があるかどうか、自分で説明することは難しいです。エイチームの選考では社員の方が親身になって対話をしてくれるので、自分の隠れた素質が見出せるかもしれません。また、エイチームは、挑戦する気持ちがあれば成長する機会や活躍するチャンスを与えてくれる場所だと確信しています。エンタメ業界で挑戦していきたい方には、ぴったりな会社だと思いますよ。