仕事を楽しくするのは「目標」「作戦」「仲間」!根底にあるのは「創造性」
「こうしたら上手くいくのでは」と自ら「作戦」を立てて形にすることが楽しい。一方で「やらされている」感覚が強くて所有感のない仕事は楽しくなかった。「考えること」がやっぱり楽しい。そう語るのは、エイチームライフデザイン 取締役社長の渡邊竜一さんです。
数々の事業、役職を経験しながら「仕事を楽しくする」をどのように実践してきたのか。具体的なエピソードを交えながら振り返ってもらい、採用メッセージの「仕事を楽しくするのは、自分だ。」のストーリーとしてご紹介します。
エイチームライフデザイン 取締役社長 渡邊竜一さん
2010年、新卒でエイチームに入社。入社後はブライダル事業で企画営業を担当する。その後、新卒採用や人事領域、EC事業の立ち上げ期など、いずれも役員直下のポジションで現場責任者として活躍。2015年、当時のエイチーム引越し侍へ異動。マネージャー、部長、執行役員などを務めた後、2020年に同社代表取締役社長に就任。現在はグループ内最大規模のエイチームライフデザインの取締役社長を務める。
仕事が楽しくなるとき、楽しくならないとき
「作戦」を立てて仕事を楽しくする
振り返ってみると、自分の頭で考えたこと、それを私は「作戦」と呼ぶことが多いのですが、「作戦」を立てて、形にして、そして結果として上手くいったときに、楽しさを強く感じてきたように思います。
例えば、新卒採用の責任者を担当していた時の話です。説明会の内容は自分で一から考え、こだわって作りました。大きなホールに200名くらいの学生に集まってもらい、チーム分けをして対抗戦を開催。結果をその場でランキング形式で発表していくというものでした。会社説明と一次選考を兼ねた変わった内容だったのですが、細かい演出も含めて徹底して作り込みました。
知恵を絞って作っている時間も楽しかったですし、説明会当日も大変盛り上がり、狙った通りの反応と成果を生み出せたことに強く喜びを感じました。
やらされる仕事は楽しくできない
一方で、自分の意思をのせられていない、いわゆる「やらされている」感覚の仕事には楽しみを見出せなかったと思います。自分の意思や意見を伝えないままに、上司の意見に応えようと実践したことが幾つかあったのですが、どれも楽しかった記憶がありません。
私はエイチームに入社したときから「エイチームをもっと良い会社にする」「もっと成長させる」「その中心を自分が担う」という想いを持ち続けてきました。その気持ちを胸に、懸命に成果を出そうとしてきたのですが、ある時期は上司の声に応えることばかりを考えてしまっていたように感じます。それは決して楽しいことではありませんでした。
当時の経験から、どんな仕事にも自分の意思や想いをのせるようにしなければ仕事は楽しくならないことを学びました。
仕事を「楽しく」してくれる3要素
目指すべき「目標」を明確に持つ
入社以来、様々なポジションを任せてもらっています。必死に食らいついてきた感覚がありますし、常にプレッシャーも感じてきました。それでも経験を重ねていくうちに「仕事を楽しくする」ことができるようになってきました。
自身の経験から、「仕事を楽しくする」要素として3つのポイントを挙げることができます。1つめは「目標」。自分は何を目指すのか。何をやるのか。目指すべきものを定めて、そこに向かって進んでいく。目標を明確にさせることは「仕事を楽しくする」ためには欠かせないと考えています。
「作戦」を立てて付加価値をつくる
2つめは、自分で考えて、その仮説のもとに進めていくこと。先ほどお伝えした「作戦」ですね。自分で「作戦」を立てることは、エイチームの社会的意義・ミッションとして掲げる“Ateam Purpose”でも語られる「創造性」に通ずる部分が私の中でありますし、仕事を楽しむコツだと思っています。
例えば、豊臣秀吉が織田信長の草履を温めていたエピソードがありますよね。例が古くて恐縮ですが(笑)、草履取りという至極単純な仕事の中でも、秀吉は他の人がやらなかった工夫で「温かい」という付加価値を付け、信長を喜ばせました。そしてそこには「信長の目に止まり、出世する」という作戦があったんじゃないかと想像するんですね。
最初はちょっとしたことで良いと思います。「こうしたらお客さまは喜ぶかな」「こうしたらもっと面白いのでは」と考えながら、自分ならではのエッセンスを仕事に加えていく。担当業務すべてで何らかの付加価値を付けてやる、くらいの意気込みで仕事に向き合い、最低でも一日一つはカタチにする。そういったスタンスを持つことで仕事はどんどん楽しくなっていきます。
大好きな「仲間」と仕事をする
3つめは「仲間」です。エイチームはお互いを認め合い、チームで仕事をする風土が根付いているので、要素の一つとして実感してきたのかもしれません。
自分がつまらないと感じる仕事でも、大好きな仲間と一緒ならば楽しくできると思います。さすがにそれを一年継続するのは辛いかもしれませんが(笑)。大好きな仲間、楽しい仲間と仕事をすること。「仕事を楽しくする」ために、私にとって重要な要素であり、それが叶うエイチームで働けていることを幸せに感じています。
仕事が楽しくない状況を変える方法
楽しくない状況の解釈を変える
全ての仕事が楽しくできればいいのですが、楽しくないと感じることもありました。それを乗り越えるために私が実践してきたのは、楽しくない状況に対する解釈を変えることです。
以前、私を含めて複数の人が責任ある立場で、それぞれに違った考えがあるという状況がありました。船頭が複数いるようでやりづらさを感じる瞬間が多く、複雑でしたが、「自分のやりづらさ、楽しくない気持ち」ではなく「会社を良くするため」を徹底しよう、、と考えを切り替えたら結果として楽しくなったんです。「会社を良くするために、どうすれば全員の長所を生かすことができるか」を考え始めたら、すごく前向きになれたんですよね。
切り替えてチャンスを掴みにいく
芽が出づらい取り組みをメインミッションとしていたことで、楽しさを感じにくい状況もありました。そのときも「今の取り組みで未来を描けないのであれば、別の筋が良い取り組みをつくり出すしかない」と切り替えたんです。
具体的には、新規事業案コンテスト「A+」で新しいサービスを提案したり(後の「ファインドプロ」)、電気関連サービスに自ら手を挙げて携わったり、積極的に行動しました。結果、新しい取り組みを立ち上げ、リーダーを担い、その先のキャリアを自ら開拓していくことができました。
切り替えに大切なのは他人の言葉
とはいえ、自分の考えや気持ちを切り替えることは簡単ではありません。自分の力だけでは切り替えが難しいので、私は周りの人の言葉を大切にするようにしています。
相談してアドバイスをもらい、気づきを得ることもありますし、相談したわけではないけど何気ない会話で出てきた一言がヒントになることもあります。悩んだり困ったりしているとき、人はどうしても自分の視野の中にとどまってしまいがちですが、いろんな人に意見を聞いたり話を聞いてもらったりすることで視野が広がり、自分の考えが切り替えやすくなります。
厳しい言葉にも逃げずに向き合う
私はよく内省をするんですが、これは自分の強みでもあると思っています。良くも悪くも自分にそれほど自信がないので、「自分のやり方はこれでいいのだろうか?」と自問自答することが多いんです。
そういう姿勢のおかげか、他者の言葉がよく入ってきます。そして自分の中に入ってきた言葉は後に深く掘り下げるようにしています。なんとなく引っかかった他者の言葉を掘り下げていくと、自分が変えるべきポイントが見えてくるんです。
中にはすんなりと受け入れられない言葉もあります。腹が立つこともありますし、ショックを受ける機会も少なくありません。でも、そんな辛い気持ちもまた、別の人に話を聞いてもらうことで緩和させたりしています。そうやって自分の気持ちのケアもしながら、一つひとつの言葉としっかり向き合うようにしています。
根底にあるのは「創造性」
エイチームと創造性
エイチームは「Creativity × Techで、世の中をもっと便利に、もっと楽しくすること」という“Ateam Purpose”を策定しました。私はこれがとてもしっくりきています。改めて、ああ、そうそう、エイチームってこういう会社だよな。そして自分はエイチームのこういう部分が好きで入社したんだよな。ということを思い出しました。
一方で、これは私の感覚の話ではありますが、ここ数年、エイチームの中で創造性が薄まってしまっているように感じていました。そのため私は改めてエイチームの原点とも言える「創造性」を、みんなで考え、取り組み、このDNAを再発見していきたいと思っています。
創造性が楽しさを生む
「考えることは楽しいことである」代表の林の考えです。林は毎年必ず、新卒社員の入社式で既存社員に向けて「新卒社員たちから、“考える”を奪わないようにしよう」と呼びかけています。私も同じ考え方ですし、身をもってそれを体験してきました。
自分たちで考えて、自分たちでカタチにしていく。「創造」こそ仕事の醍醐味。エイチームにはその土壌があります。
個人で「創造性」を発揮するために
いくらそうした土壌があれど、実際に社員の立場で創造性を発揮して、会社を動かしていくというのは簡単なことではありません。
大事なポイントは2つ。一つは、諦めずに提案をすること。私自身、部長の頃に子会社の経営会議で積極的に発言をしたり、多くの提案を行ったりしました。そうした姿勢が次期社長に抜擢していただいた要因の一つだと理解しています。
もう一つは、会社のために提案をすること。自分のための提案ではいけません。自分がやりやすくなる、自分が苦しいからといった自己都合の提案ではなく、会社を主語にした提案をすることが大事です。
エイチームの社員が「仕事を楽しく」できる理由
仲間がいる、考えることを奪われない
エイチームの社員が「仕事を楽しくする」ことが体現できるのは、好きと思える仲間がいるから。そして、否定されない、考えることを奪われないから。実際、エイチームには考えることができる土壌がありますし、仲間とのコミュニケーションによって思考を深められる機会もあります。
コミュニケーションの良さとしては、自分の知らない世界を知ることができる点も挙げられます。これは自分だけでは絶対に成し遂げられないことです。「ああ、そういう考え方があるんだ」という発見は自分一人では決して得られません。
たくさんの「楽しさ」に溢れているエイチーム
エイチームには「仕事を楽しくする」ことができる社員が集まっています。そんな私たちと一緒に、「会社を創っていく」気がある人と働きたいです。
求めるレベルが高いように感じるかもしれませんが、私は「エイチームをもっと良い会社にする」「もっと成長させる」「その中心を自分が担う」と、本気で思って入社しました。
今の時代、ジョブ型雇用など就「社」よりも就「職」の傾向が少しずつ強くなっています。そのような時代でも、むしろそのような時代だからこそ、「エイチーム」という会社軸で創造性を発揮したいと思う人に来てほしい。そういう気持ちを持った人を同志として、一緒にエイチームを成長させていきたいです。