【新卒社長インタビュー】世の中から必要とされるサービスをつくりたい。様々な業務を経験することで見えてきたもの
エイチームは、若手が活躍する会社として、実力と実績に応じて、20代からマネージャーや部長などのポジションに積極的に登用してきました。また、未来の経営者の創出を目指すべく、子会社化戦略で数多くの子会社社長を誕生させてきました。今回は、2023年10月に子会社社長に就任した郷伸介さんに、これまでのキャリア、事業責任者としてビジネスをけん引してきたエピソード、そして「会社を経営する」という経営者としての心構えやポリシーなど、インタビューしました。
株式会社エイチームフィナジー 代表取締役社長 郷伸介さん
2015年、エイチームに新卒入社。様々な事業においてマーケティング業務に従事。新規事業の事業責任者等を経験し、近年は保険代理店事業を責任者としてけん引する。2023年10月より、エイチームフィナジーの代表取締役社長に就任。
様々な業務を経験。その経験の中で得た力とは
様々な業務を経験した経歴
入社した当初はマーケティング職として、金融メディア事業のカードローン比較サイトのリスティング、バナー広告の運用を行っていました。半年ほど従事した後、クレジットカード比較サイトの立ち上げを行い、クレジットカード領域のリスティング広告を担当しました。入社2年目に入ったときには、マーケティングだけではなくサービス全体を見る役割として事業責任者のような仕事をしていました。
クレジットカード領域を2年間ほど担当し、安定的に利益を出せるようになったタイミングで不動産事業が社内で立ち上がりました。事業責任者に抜擢され、不動産事業の責任者を務めましたが、事業が上手くいかず2年で撤退となりました。その後は自動車事業の責任者を1年ほど務め、エイチームフィナジーに転籍して1年半ほどで保険代理店事業の事業責任者となりました。
ゼネラリストな働き方
これまでのキャリアを振り返ってみて、ジョブローテーションをしたという意識はあまりありません。カードローンやクレジットカードなどの金融領域、自動車、不動産など、業界は違えど、事業の戦略・戦術を考え、組織を動かすという点では共通しています。早い段階から事業をどう成長させるか、大きくしていけるかを考えざるを得ないポジションにいました。そうした目線で会社を捉えられるようになっていました。ゼネラリストな働き方を希望していたので、希望しているキャリアが築けたと思います。
様々な業務に携わる中で見えてきたもの
とにかく目の前にやってくるものに頑張って取り組んできました。先回りして「これを勉強しておこう」といったことはやっていませんでした。私が最初に事業責任者を担当したクレジットカード領域に関しては、今振り返れば、一般的に言う「事業責任者」と言えるほどのことはできていなかったと思います。既にうまくいっていたカードローン領域の成功事例を模倣すれば概ねうまくいくという状況だったんです。
その後、不動産事業を担当することになりましたが、全く上手くいきませんでした。ただ、この経験から「事業の戦略を考えること」について少し分かるようになりました。事業の戦略については「勝ち筋」が必要です。なぜ競合に負けないのか、なぜ後発で参入しても勝っていけるのか、一言で説明できる何か明確な強みが無くてはいけません。当時の私は競合の真似をしていただけで、勝ち筋を問われると何も答えられませんでした。しかし、不動産事業の失敗からどうしたら勝てるのか突き詰めて考えることを学びました。
私がエイチームフィナジーへの転籍を機に考えたこととしては、クレジットカード領域やカードローン領域のアフィリエイトメディアのようなビジネスモデルではなく、サービスそのものを直接ユーザーに提供する領域に携わってみたいということです。保険代理店事業は、実際にサービスをご利用いただくお客さまと対峙しますし、提案もするため、お客さまとの距離が近いです。この仕事に特にやりがいを感じました。
社長に就任したことに関して
目指していた通りのキャリアを実現
社長に就任したことに関しては、正直に言うと「目指していた通り」です。会社の経営に関わることがしたいと思っていましたし、漠然と子会社の社長になりたいと考えていました。その気持ちは採用面接でも面接官に伝えていました。
相手から必要とされることがモチベーションの源泉
中学、高校、大学と、様々なコミュニティがあると思うのですが、その中で周囲から頼りにされることが多々ありました。自己評価にはなりますが、周囲の人たちが私を慕い必要としてくれ、私がリーダー的なポジションにまわることが多かったように思います。私にとっては、相手から必要とされることがモチベーションの源泉となっているのだと思います。
社長になったときのこと
保険代理店事業の事業責任者を担当していた時点で、いつかは社長を任せていただける時が来るだろうなという予想はしていました。前任の社長ともそういった話は出ていました。社長に就任する数ヵ月前のとある日の夕方、電話で打診を受けたんですが、もちろん嬉しい気持ちもありましたが、嬉しさよりも責任感やプレッシャーの方が強かったです。
今までは前任の社長がいたため、どこかで前任者の判断を仰ぎたくなる気持ちがありました。いよいよ自分が決めなければいけない立場になり、事業を生かすも殺すも自分次第となったことによってプレッシャーを一層強く感じました。一方で、「自分にできるだろうか」という不安はあまりありませんでした。私の性格上、不安に思えば思うほどあまりいいパフォーマンスが出せないので、「最初から上手くできるわけではない、失敗や反省も自分にとって良い経験となるだろう」と割り切って臨むことにしていました。
社長に就任して成し遂げたいこと
誰もが知っているサービスを作りたい
また、エイチームを代表するような、誰もが知っているサービスを作りたいとも考えています。今のライフスタイルサポート事業のサービスは、世の中からなくなったら困る・なくなったらユーザーさんから悲しまれるものはそう多くないと考えています。類似の競合サービスがたくさん存在し、差別化しづらい状態だと思っています。なくなったら困るということは何かしらそのサービス特有の価値があるということだと思いますが、そういった独自の提供価値や競合他社に負けない強い何かが欠けている状態だからではないでしょうか。今後はエイチームフィナジーにしか無い価値をもっと作っていき、世の中に広く知られるサービスを提供していきたいと考えています。
グループ全体の経営にも貢献したい
社長に就任してからは、全社の経営に関する情報がより入ってきやすくなったこともあり、グループ全体の経営を考える機会も増えたと思います。ただ、グループ経営にどうやって価値を発揮していくかは今もまだ模索中です。グループ全体の経営にも貢献できるよう存在感を高めていきたいと思います。
世の中に届けていきたい価値
世の中からお金の不安をなくしたい
エイチームフィナジーの社長として、世の中からお金の不安をなくしたいと思っています。エイチームフィナジーのミッションを体現するようなサービスを作っていきたいです。老後のお金の不安など、不安を抱えている人は多いです。また、知識は漠然とあり、例えば資産運用しなければいけないと思いつつも一歩を踏み出せない人も多いと感じます。
実際に私も元々は金融の知識はあまりなく、疎い方でした。しかし、実際ちゃんと勉強してみるとそこまで難しいものではありませんでした。身構える必要はありません。Creativity×Techで、金融リテラシーの当たり前のレベルを上げていけるようなビジネスを展開していきたいと考えています。