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【カジュアル対談】家事や育児に男女は関係ない!育休を取得したパパ社員たちが見た育児の世界、仕事と家庭への向き合い方

様々なバックグラウンドを持つ社員が集まっているエイチーム。同じ境遇の社員同士がニックネームを用いてカジュアルに対談しつつ、その本音に迫る本企画。

シリーズの第二弾は、育児休業を取得した3名の男性社員に「男性の育休取得」について語り合う座談会を開催しました。男性の育休取得率60%を目指すエイチームにおいて、実体験を紐解いて男性の育休取得のリアルに迫ります。第一弾は下記のママ管理職対談です。


ざわさん
エイチームライフデザイン
プロモーションマーケティング本部 コンテンツマーケティング部

2018年に中途入社。以来、SEOを中心としたコンテンツマーケティングを担当。現在は、リードマーケターとして『ハナユメ』のSEOマーケティングやコンテンツマーケティング領域の全社的なスキルアップ等に携わる2018年に長男、2022年に長女が誕生。長女が生まれた際に3ヵ月の育児休業を取得。

さとしさん
エイチームライフデザイン
デザイン開発本部 第2サービス開発部 第4グループ

2019年に中途入社。美大出身のWebエンジニア。『引越し侍』『ナビナビ住宅ローン』などの開発を担当した後、現在は主に『イーデス』の開発に携わっている。2020年に長男、2022年に次男が誕生。次男が生まれた際に1ヵ月の育児休業を取得。

おかゆさん
エイチームライフデザイン 
デザイン開発本部 ソリューション開発部

2019年に中途入社。入社から約3年は企画営業を担当する。2022年にWebエンジニアへジョブチェンジ。現在はテレマーケティング事業にて管理画面の開発等を担当している。2022年、ジョブチェンジの直前に長女が誕生。ジョブチェンジと同じタイミングで1ヵ月の育児休業を取得。

※本対談は、子育てというプライベートに焦点を当てた内容のため、ニックネームを用いてカジュアルに行いました。その雰囲気をお伝えすべく、本記事内の呼称はニックネームで統一しています。

育児休業の取得に不安はなかった

- 育児休業を取得した背景を教えてください。

ざわ:
第二子が生まれた時に育休を取得しました。第一子が生まれた時は取得しなかったんです。自分としては妻をサポートしていたつもりでしたが、長男が3歳くらいになった時に妻から「あの時は肉体的にも精神的にも辛かった」と言われてショックを受けました。妻に負担をかけたくないと思い、第二子では育休を取ろうと考えていたんです。

さとし:
私も第二子の時に取得しました。第一子が生まれたのがちょうど新型コロナが流行していた頃で、出産の立ち合いはもちろん、病院に入ることすらできませんでした。そんな状況だったので、第一子は妻の故郷である岡山での里帰り出産を選択し、私も育休を取得することはありませんでした。ようやく我が子に会えたのは生後1ヵ月が経った頃。「第二子が生まれたら、出産直後からお世話をしたい、そのために育休を取ろう」と考えていました。

おかゆ:
妻も総合職としてフルタイムで働いています。お互いの立場は対等であるとの考えから、以前より育児にはしっかり参加したいと思っていました。偶然にも私のジョブチェンジと第一子出産のタイミングが重なり、ジョブチェンジによる異動の前後で育休を取ろうと考えました。上司に相談したら「ぜひ」と言ってもらえて、1ヵ月の育休を取得しました。

- 育児休業を取得することは、一時的に仕事の現場から離れることにもなります。ご自身の成長やキャリアについて不安に感じたことはありましたか?

ざわ:
特に不安はなかったです。育休の期間は3ヵ月でしたが、それくらいならブランクもなく復帰できると思いました。一緒に働く仲間も優秀な人ばかりだったので、自分がいなくても現場は回るだろうという安心感もありました。

不安に感じていたのは、周囲の反応です。当時はまだ男性の育休取得は今ほど一般的じゃなかったので、「え?」という反応があるんじゃないかと。でも、上司に相談したら「取得して当たり前でしょ」と言っていただけました。その一言で気持ちが楽になったことを憶えています

さとし:
私も仕事やキャリアに関する不安はありませんでした。私の場合、育休の期間は1ヵ月。その間は育児と家事を頑張ろう、と。一日に1~2時間でも自分の時間が確保できれば、十分にブランクを取り戻せると思っていました。実際に今でも、二人の子どもを育てながら、自分の時間を確保することができています。朝5時には起きて勉強をするなど、スキルアップの時間を作れるよう努力しています

- 仕事面以外にも、家庭や世間からの見られ方など不安や課題についてはいかがでしょうか。男性ならではの重圧を感じるようなことはありましたか?

おかゆ:
家族や親戚に「男だから仕事をしろ」という考えの人はいませんし、妻もフルタイムの総合職なので、いわゆる大黒柱バイアスはなかったです。むしろ妻は「育休を取得してほしい」と言っていたので特に重圧もありませんでした。とにかく、育児と家事を妻一人だけが抱えてしまうことは避けたいと思っていました。私の両親も妻の両親も遠方に住んでいて近くに頼れる人がいなかったので、妻の負担を減らすことを優先的に考えていました。

ざわ:
私も特に不安はなかったです。意識したのは、第一子出産時に妻が大変だと感じたことを、自分で対応することです。「一人目は母乳育児で妻に負担が寄ってしまったので粉ミルクにしよう」「自分と妻の睡眠時間を取れるようにシフト制育児をしてみよう」など、いろいろと考えていました。

さとし:
私も同じく、不安を感じることはありませんでした。妻は専業主婦で、私一人しか働いていないので収入面で若干不安があったくらいです。でも貯えがありましたし、育児休業給付金について調べたり周囲に相談することで不安は解消できました。また、幸い私の実家が徒歩圏内にあって、いざとなったら頼れる人が近くにいる環境でもありました。

3人のパパそれぞれの育休前、育休中、育休後とは

- 育児休業を取得するにあたり、どのように準備を進めましたか?

おかゆ:
仕事に関しては、ジョブチェンジのタイミングだったこともあり、通常の引継ぎと同じような流れで進めることができました。休みに入る直前は自分で業務を行うのではなく、できるだけ引継ぎ先の人にお願いして、それをサポートする形を採りました。家庭での準備も特別なことはしていません。ただ出産後については、妻の負担を減らす目的で、家事はほぼ自分が担当して育児は半分ずつ分担することを意識しました。育児グッズの準備なんかは妻が率先してやっていたので、それは完全に任せましたけど(笑)。

ざわ:
私も通常の引継ぎと大きく変わらなかったと思います。自分の担当業務を整理して、誰に引き継ぐかを決めて、引き継ぐ人に共有する。そんな流れでした。育休期間は3ヵ月だったので、引き継ぐ必要もなく復帰後の対応を見込んだ業務もありました。また、育休中の3ヵ月から半年くらい先を見据えて課題になりそうなことを想定し、その解決法を整理して共有するようにもしました。

さとし:
チームで開発を進めていましたし、育休の期間も1ヵ月でしたので、引継ぎのために資料を残すこともありませんでした。朝会やミーティングで自分のタスクを少しずつ共有することで、いつでも休みに入れるよう準備を進めていきました。

実は、出産が予定日より約3週間早まったんです。でも、そのように準備を進めていたことと、周りの人たちからの後押しもあってスムーズに育休に入ることができました。家庭の面では「長男は自分が面倒を見て赤ちゃんは妻が見る」など大まかな計画や役割分担をあらかじめ考えていました。

- 実際に育児休業を取得してどうでしたか? 育休中のエピソードがあれば教えてください。

おかゆ:
育休を取得して良かったと思っています。出産後の一週間、妻は入院をしており、その期間で私より先に育児を経験していました。わずか一週間ですが、自分のほうが遅れているという負い目を感じ、育児に対する気後れがありました。もし育休を取っておらず、その間ずっと妻に育児を任せきりになっていたら、それこそ「育児をしない夫」になってしまっていたかもしれません。1ヵ月の育休で育児を経験できたことで、その後も妻と一緒に育児を行うことができています。

また、育休中と復帰後の数ヵ月は妻とシフト制で育児を行っていました。私は21時から翌朝の4時半まで寝る。妻は4時半から10~11時頃まで寝る。どちらかが寝ている時間は、起きているほうがミルクをあげたりおむつを交換したりする。このようなシフトを組むことで夜泣きに悩まされることもありませんでした。

シフトが組めたのは、1ヵ月の育休があったからこそ。1ヵ月でシフト制の土台をしっかり築くことができ、仕事に復帰した後もその体制を維持することができました。でも、ざわさんやさとしさんのように上の子どもがいたら、シフト制の実現は難しかったかもしれません。

ざわ:
そうですね。私もシフト制を導入しようとしたんですけど、やはり上の子がいると難しいです。寝てほしいのになかなか寝てくれないことも多く…。なので早々に諦めました(笑)。そんな中でも夜中の対応はできるだけ自分でやろうと決めていました。目的は、妻に少しでも休んでもらうこと。それが達成できたと思うので、育休を取って良かったと思います。

一方で、私のほうが頑張り過ぎてヘトヘトになってしまうことがありました。長女(赤ちゃん)が朝の5時、6時まで起きている日はずっと朝まで相手をし、今度は8時に長男を保育園に連れていかなくてはならない。妻は産後で自転車に乗れないため私が送り迎えをしていました。さらに土日は長男を公園に連れていって遊ぶ。そんな生活を続けていたら、倒れそうなくらいに疲れがたまってしまいました。

やはり無理をしてはいけませんね。このような負担は、一般的には母親側にかかってしまうことが多いように感じます。自分で経験してみて「これはよくない」と実感できましたし、妻の負担を減らせたことは本当に良かったと思っています。

さとし:
私もざわさんと同じで、生まれたばかりの次男は妻が見て、私の役割は長男の世話をすることでした。長男と一緒に過ごす時間を持てたことは本当に良かったです。当時、長男は2歳数ヵ月でまさに遊び盛り。毎日一緒に公園に行って遊び、帰ってきたら一緒に昼寝をする。食事もお風呂もいつも一緒。トイレや歯磨きも私が世話をしました。生涯を通じて、これほど長く我が子と同じ時間を共有できるのはこれが最後かもしれない・・・そんなふうに思いながら自分自身も楽しんでいた気がします。育休を取得したからこそ感じられた幸せです。

- 育児休業を取る前と後で何か変化はありましたか?

おかゆ:
特に大きな変化はありません。むしろ、育休を取ったからこそ変化せずに済んだとも言えます。もし育休を取っていなかったら妻に任せきりになり、それが原因で夫婦の関係性に変化が生じていたかもしれません。妻もフルタイム勤務です。育休を取ったことで、今までと変わらず妻と同じ目線を維持できていると思います。

ざわ:
私が育休を取らなかった第一子の時と比べると、第二子の時はいわゆる産後のガルガル期があまりなかったと妻は言っています。また、妻が「私、最近ちょっと育児を任せすぎているかもしれない」と言ってきたこともあって、それを聞いた時は育休を取ったことで妻のサポートができていると実感できました。

男性が仕事と家庭を両立するために必要なこと

- 仕事と家庭を両立する環境をつくるためには、どのような考え方・行動が大切だと思いますか? 皆さんの持論を教えてください。

さとし:
私の持論ではなく妻の持論なのですが、妻から「出産と授乳以外は全部男性もできる」と言われたことがあります。それを聞いて「確かに」と納得しました。仕事と家庭を両立するためには、夫婦間のコミュニケーションが欠かせないと思います。お互いに何を求めているかを話し合い、お互いの認識を擦り合わせていくこと。もちろん、職場における上司やメンバーとのコミュニケーションも欠かせません

おかゆ:
女性については、産休に続いて育休も取るのは当然という考え方が一般的だと思います。同じように男性についても「育休を取るのは当然」という考え方が一般的になると、仕事と家庭を両立しやすくなるのではないでしょうか。妻が「『男性育休』とわざわざ『男性』をつけているのがおかしい」とよく言っています。「男性」の二文字がなくなった時が、「男性も育休を取るのは当然」という考え方が一般的になる時かもしれません。

ざわ:
個人的に心がけていることが四つあります。まずは、仕事を言い訳にして妻に育児の負担をかけないこと。例えば、業務上の明確な理由がなく「今日は出社日だから」と言って出社し、育児に割く時間を減らすようなことがないようにしています。

二つ目は、面倒くさい、大変そうと感じることほど自ら率先して行うこと。ゴミを捨てる、排水溝を掃除する、おむつを替えるなど、些細なことですができるだけ自分でやるようにしています。

三つ目は、自己成長が鈍化するのを覚悟しておくこと。育児中はどうしても自分の時間が取れず、スキルアップにあてる時間を取ることも難しいです。でも今は勉強するよりも睡眠の時間を確保するほうが大事。何事も体が資本です。最後は、在宅勤務の環境を整えること。デスクや椅子、モニター、ネット回線などオフィスと同等あるいはそれ以上の環境を整えて、育児中でもしっかりとパフォーマンスが発揮できるよう心がけています。

エイチームの育児支援制度について

- エイチームでは2017年に「ファミリーサポート制度」を導入し、育児・介護支援におけるサポート体制を整えました。男性育休制度についても体制を整備しています。パパ育休を経験された皆さんが感じた「ファミリーサポート制度」のメリットや活用法を教えてください。

おかゆ:
「子どもの看護休暇」はフル活用しています。保育園に通うようになってから熱を出すことも増え、この制度を早々に使い切る勢いで活用しています。「ファミリーサポート制度」に関わらず、在宅勤務かつ、フレックス制で働く時間が柔軟なことも本当にありがたいです。

さとし:
私も今の勤務時間は9時~18時で、柔軟に働いています。妻からは「早く帰ってきて子どもたちをお風呂に入れてくれるのですごく助かる」と言ってもらっています。また、お祝いとして支給された「エイチームスタイ」※も重宝しています。
※ファミリーサポート制度の一環で、オリジナルのスタイを子の誕生時にプレゼント

ざわ:
私も有給休暇とは別に「子どもの看護休暇」を取れることがすごく助かっています。0歳から保育園に預けているからか、信じられないくらい頻繁に熱を出すので…(笑)体調不良の時だけではなく、乳幼児健診や予防接種の時にも活用しています。

- 現在、エイチームでは6割弱の男性社員が育児休業を取得しています。パパ社員を応援するエイチームの雰囲気をどう捉えていますか?

さとし:
自分から取得を申し出る前に、当時の上司から「ぜひ育休を取ってね」と言ってもらい、とてもありがたく感じました。その当時、会社の育休取得の数値目標が全社に共有され、「男性も育休を取りましょう」という後押しが行き渡ったように感じます。

ざわ:
私も育休に入る時は気持ちよく送り出してもらえました。一方で、育休の日数・期間が短い人も多い気がします。もっと取得してもいいと個人的には思っています。

私が暮らす地域の保育園は生後6ヵ月から入園可能ですが、私の育休期間は3ヵ月。妻はフリーランスで働いていたので育休というものはなく、産後2ヵ月ほど休んだだけで復職。つまり、生後4ヵ月から共働きになったんです。仕事に育児に家事にとお互いに大変な状況になり、その時は「最低でも6ヵ月は取ったほうが良かった」と感じました。これから育休を取る男性にはもっと日数を取ってほしいですし、女性と同じくらいの育休期間が男性でも当たり前になってほしいと思います。

おかゆ:
私も上司に育休について相談した時に「当然取るべき」というスタンスで接してもらいました。かなり上席の方でも育休取得実績があり「あの人も取っていたから自分も取ろう」という良い連鎖も生まれていると思います。

私が取得した時はまだまだ過渡期だったと思いますが、男性の育休取得を推奨する雰囲気は徐々に盛り上がってきているように感じます。また、育休に限らず、エイチームは個人のビジョンを大事にする社風が根本にあります。男性の育休取得の後押しは、その社風に結び付いているようにも思います。


今回お話を伺った育休取得パパ社員の皆さんに共通して、家庭や育児も積極的に自分が参画することでパートナーの負荷を軽減しながら、育児自体も楽しみたいという意向が伺えました。育休取得の実績は、一人ひとりが理想とする「働き方」や「生き方」を実現するためのサポートの結果であることがわかりました。

引き続き、様々なバックグラウンドを持つ社員にスポットを当て、同じ境遇の社員同士が本音で語る機会を設けて、様々な考えや価値観に寄り添うエイチームの企業文化・風土をお伝えしてまいります。

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