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東海東京証券開催、個人投資家向けIR説明会(2024年12月12日開催)動画&質疑応答 書き起こし記事公開

エイチームは、2024年12月12日(木)に東海東京証券株式会社が開催する「個人投資家向けIR説明会」に登壇しました。当日の動画及び質疑応答(QA)の書き起こし記事を公開しましたので、お知らせいたします。

この機会に株主やステークホルダーの皆様をはじめ、投資家の皆様に広くご視聴いただき、当社へのご理解を深めていただきたいと存じます。

本日付けで開示したIR開示資料(書き起こし)



※上記URLより、当日の動画をご覧いただけます。
当日の会社説明会資料(スライド)

Q. 法人向け事業は他社と比べてどこに特徴がありますか。

比較メディアなどのビジネスにおいて、インターネット上での集客については18年間ほど続けてまいりました。長年の運営により培ったデジタル集客に関する運用ノウハウが一番の強みであると考えています。また、アドテクノロジーをはじめとした、WEB集客領域の課題に対応する技術力が当社の強みであると認識しております。

 現在、成長戦略として「売上向上支援カンパニー」を掲げておりますが、デジタルマーケティング事業における法人向けの集客支援のほかにも、エンターテインメント事業における受託開発などの協業案件に関しても、ゲーム開発を通して協業企業への売上向上支援のひとつになっていくと想定しています。そして、その実現のためには、当社の強みである高い技術力を活かしていく必要があると考えています。 

Q. 政府及び経済団体が言っている賃上げに対するお考えを教えてください。

当社グループの人事制度として、年に2回の頻度で人事考課があります。年齢や社歴に応じて年功序列で上げていくという考え方ではなく、能力や成果に応じて給与を決定しています。一律に給与が上がるという考え方ではありませんが、人事考課で高い評価の社員に対しては、昇給としてしっかり還元しています。

Q.今後の業績イメージ、また成長を期待する事業は何かを教えてください。

売上成長は様々な要素がありますが、中期経営計画の最終会計期間であるFY2028において、利益に関してはEBITDAで40億円をまずは目指していきたいです。 

 最も成長を期待する事業としては、インターネットでの送客・集客の領域が大きく伸びていくと想定しています。その方法としては、成長戦略として「売上向上支援カンパニー」と掲げている通り、法人向けの事業支援サービスの領域をM&Aによって取り込んでいきます。M&Aにより新たにジョインする企業を増やし、法人向けの集客支援領域が最も伸びていくと想定しています。
 
一方で、機関投資家の方との面談では、エンターテインメント事業の撤退に関してご意見をいただくこともあります。理由としては、業績や株価のボラティリティが大きいため、機関投資家として評価をしづらいというお話を聞きます。引き続き、エンターテインメント事業に関しては、自社のオリジナルタイトルである既存ゲームの運営を行いながら、受託開発による協業案件を進めていきます。詳細はまだお伝えできませんが、現在、複数の協業案件が進捗しております。

Q.競合との競争が激しいという印象です。どのように戦っていくのか、お気持ちや、強い意思をお聞かせください。

当社グループが手掛ける事業のなかでも、特にゲーム業界の競争が非常に激しいです。その中で、グローバル市場で日本が勝てる分野はキャラクターなどのIPです。こうしたキャラクターなどの知的財産はグローバルゲーム市場の中でも強く、エンターテインメント事業に関しては有名かつ魅力的なIPとコラボすることで、競合にも勝っていけると考えています。

Q. 売上向上支援カンパニーに向けて、まずはどこの分野のサービスをM&Aのターゲットとしてお考えでしょうか。

M&Aのターゲットとして最も有力視しているのはWEB広告代理店やWEBマーケティングコンサルティングです。続いてのターゲットは、デジタルマーケティングSaaS です。これはSaaSモデルと言われる月額制のITツールです。M&AによりWEB広告代理店に当社グループへジョインいただくことで、クライアント企業への顧客の接点を増やしていけると考えております。そして、その接点を営業窓口として、デジタルマーケティングSaaSなどもセットでご提供していくことを想定しています。

Q. 現時点でのM&Aの実施状況を教えてください。また、M&Aの対象企業はどのように見つけているのですか。

これまでのM&Aの実績は4社です。2017年にエンジニア情報共有サービス「Qiita」を運営するQiita株式会社(当時:increments株式会社)、2021年に転職サイト/転職エージェント比較サイト「CAREER PICKS」(当時:株式会社リンクス/現在は吸収合併)、2024年にヘッドレスCMS「microCMS」を運営する株式会社microCMS、同年に暗号資産に交換可能なポイ活アプリ「Bit Walk」等を運営する株式会社PaddleをM&Aしております。M&Aの対象企業は、M&A仲介会社やFA(ファイナンシャル・アドバイザー)からのご紹介が多いです。また、これまでM&Aでグループインしている企業は成功していると考えております。
 
当社が得意としている領域はWEB集客のビジネスです。実績として、当社グループにジョインしていただき、「Qiita」や「CAREER PICKS」いずれも当社のノウハウや人材の提供により集客を支援し、結果として売上を増やすことができています。そして今後は、これを「売上向上支援カンパニー」として、クライアント企業にも提供していきたいと考えています。
 
また、私自身がエンジニアであり、小さい頃からプログラミングをやってきました。私のようにエンジニア出身の上場会社の社長は少ないようでして、エンジニア文化が強いM&A対象企業の場合、とてもシンパシーを感じていただけています。これを理由に、当社グループへのジョインを決めていただいたこともあります。
 
今後のM&Aについて、何社、何十社はまだ決まってはいませんが、私たちはお互いの文化や価値観を認め合う合流をしていきたいと考えています。M&Aには、ルールや文化などを全て親会社に合わせる統治型の合流、お互いの文化や価値観を認め合う合衆国型の合流があると言われているようです。私たちは、合衆国型の合流を目指しておりまして、それぞれの会社の良さを残しつつ法人格同士が認め合い高め合うことで強いエイチームグループを作っていくことを方針としています。

Q. 創業者として、20年30年と長い目でみて、エイチームをどのような会社に育てていきたいですか。社長の想いをお聞かせください。

やはり「変化」に対応していくということが大事であると考えています。私が初めて会社を立ち上げたときの機械はパソコンでした。フィーチャーフォン(ガラケー)が誕生して、あっという間にスマートフォンに置き換わりました。コンピューターはWindowsが主流でしたが、Appleが誕生するなど、機械の種類が増えていきます。また、インターネットの通信も変化していく中で、「これからはどのような時代が来るのだろうか」といつでも先読みして対応してきたことが、今につながっていると考えています。絶えず変化をにらみながら対応していくことが重要です。
 
そして、変化に対応するための私なりの考え方があります。企業が危機に直面するときは、新たなライバルの登場によって脅かされます。ライバルというのは自分たちの価値観を否定してくる存在です。例えばガラケーからスマートフォンに置き換わったとき、日本の多くのメーカーは、スマートフォンは日本人の手に馴染まないと当時は仰っていました。大きな機械、難しい操作性ではなくて、日本人はシンプルにガラケーがいいだろうと、自分たちの価値観を信じ切ってしまっていました。それが、タッチによって直感的に操作できるスマートフォンとして便利なものに進化させた人々によって、ガラケーの存在は薄れてしまいました。これは1つの事例ではありますが、このように私たちは絶えず自分の価値観を疑うようなライバルのような存在であるということが重要であると考えています。

(了)

今後も積極的なIR活動に努めてまいりますので、引き続きご支援いただきますようよろしくお願い申し上げます。


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